アメージングジャイアントの歴史2

(このブログは前回の続きなのでぜひ前回を合わせてご覧ください。)
 ここではアメージングジャイアントがデュエプレにもたらした好影響と悪影響を述べたいと思います。
 まず好影響1つ目ですが、とにかくデッキが安いです。アメージングジャイアント以外SRのカードが普通入らないので初心者にもオススメできます。
 2つ目にカスタマイズ性が高いことです。アメージングジャイアントとそれを出す呪文の運命の選択以外全部自由枠なので、かなり個性を出すことができます。ジャイアントという種族を活かしたりもできました。例えばこのカードと組み合わせたデッキもありました。f:id:kaneimamoku:20210621143503j:plainこのカードがいる状態でアメージングジャイアントを出し相手が出してきたらアポカリプス・デイをうち、f:id:kaneimamoku:20210621143819j:plain西南の巨人の効果でアメージングジャイアントを生き残らせるというデッキです。まあそれはあまり活躍しなかったのですが…
 3つ目はトリガービートを流行らせたことです。アメージングジャイアントはその後のトリガービートブームを生み出しました。本家の紙のデュエマでもほぼトリガービートは流行ってないのでこれは大きな功績でしょう。そもそもデュエマの醍醐味といえばシールドトリガーでの逆転なのでこれはとても喜ばしいことです。
 逆に悪影響も与えました。1つ目は対策が簡単だったことです。一見良さそうに見えますが、それはつまりアメージングジャイアントをメタるためだけに全く関係ないカードを搭載されることがあるということです。アメージングジャイアントの場合アメージングジャイアントで出せる高コストのクリーチャーをあえて入れることで簡単にメタれました。例えばサファイアです。f:id:kaneimamoku:20210621143007j:plain
僕も使ったことのあるドリームメイトのデッキですが、フィニッシャーが進化クリーチャーなこともありどうしてもアメージングジャイアントに不利がついていました。そうならないためにドリームメイトデッキにサファイアが採用されることでアメージングジャイアントが出されたときにカウンターを決めれるのです。もちろんアメージングジャイアント以外への勝率は下がってしまいますがそれでも必要不可欠だったのだとか。このメタのせいでアメージングジャイアントは当初ほど活躍はできなくなりましたがじゃあそれでいいのかというといいわけがありません。すべてのデッキ構築に影響を及ぼし続けるカードが健全なわけがありません。特にこのカードの採用率が上がったのは明らかにアメージングジャイアントのせいなのは間違いありませんでした。f:id:kaneimamoku:20210621230211j:plainこのカードはサファイアと違いアメージングジャイアントを常にパワーで上回れる点からアメージングジャイアントが殴ることを抑制することができました。サファイアと併用されることもあったのでアメージングジャイアントが環境に与えた影響の大きさが伺いしれます。
 2つ目はゲームを高速化させてしまったことです。このカードは僕は好きなカードでしたがやはり運命の選択と一緒に使うことで4ターン目にスピードアタッカートリプルブレイカーがすっ飛んでくる事象はかなりぶっ飛んでいました。他にクリーチャーを出せれば次のターンには勝ちを狙えるのですからね。また逆にそれは相手にとっても同様でアメージングジャイアントの効果で出したサファイアなどで勝つというのはもはやデッキ構築能力に関係のない早出しであり、誰であれアメージングジャイアントをメタリさえすればすぐにサファイアを出して勝てるというのはデッキの個性が出づらくなります。
 以上よりやはりアメージングジャイアントは個性的なビートデッキの星ではありましたが、環境を捻じ曲げてしまったことは言い逃れられません。そんな彼はアガピトス同様弱体化をかけられます。それについては明日解説します。ここまで読んでいただきありがとうございます。