アメージングジャイアントの歴史3−2

今回は前回の補足です。アメージングジャイアント弱体化の影響について言及し忘れました。運命の選択で出せなくなるだけでなく、アルバトロスから出せなくなるのも手痛いところでした。アメージングジャイアントが破壊されてもアルバトロスが破壊されたとき蘇ってスピードアタッカーになるというのはかなり強いコンボだったのですが…やはり3コスト上げるというのはこれまでのコンボを全部否定されたかのようでなんだか悲しいです。今回は短いですが補足なのでこれだけです。ここまで読んでいただきありがとうございます。

アメージングジャイアントの歴史3

f:id:kaneimamoku:20210623215916j:plain(このシリーズは3日前から続くシリーズの3作目なのでぜひ最初からお読みください。)
 アメージングジャイアントの弱体化は3コスから6コスになるといったものでした。正直コストあげられるにしても4コストだと思っていたので意地でも環境に上げたくないという運営の意思を感じます。ということでその意思に反してリペア案を考えてみましょう。前もちらっと紹介しましたがやはりこのカードたちと合わせるコンボが強力ではないでしょうか。f:id:kaneimamoku:20210623215900j:plainf:id:kaneimamoku:20210623215942j:plain
前紹介したコンボのときはアメージングジャイアントを軽減する西南の超人のほうがコストが重いせいで軽減のありがたみが少なかったのですが、ここまでずっしりしたアメージングジャイアントなら軽減がないとそもそも話になりません。ビートに使われることはもうないでしょうが、まあ無理して使うなら西南の超人の効果で、アポカリプス・デイを打ったときにアメージングジャイアントだけ生き残らせて実質ハンデスするのが強そうな動きではあります。
 ここまで読んでいただきありがとうございます。

アメージングジャイアントの歴史2

(このブログは前回の続きなのでぜひ前回を合わせてご覧ください。)
 ここではアメージングジャイアントがデュエプレにもたらした好影響と悪影響を述べたいと思います。
 まず好影響1つ目ですが、とにかくデッキが安いです。アメージングジャイアント以外SRのカードが普通入らないので初心者にもオススメできます。
 2つ目にカスタマイズ性が高いことです。アメージングジャイアントとそれを出す呪文の運命の選択以外全部自由枠なので、かなり個性を出すことができます。ジャイアントという種族を活かしたりもできました。例えばこのカードと組み合わせたデッキもありました。f:id:kaneimamoku:20210621143503j:plainこのカードがいる状態でアメージングジャイアントを出し相手が出してきたらアポカリプス・デイをうち、f:id:kaneimamoku:20210621143819j:plain西南の巨人の効果でアメージングジャイアントを生き残らせるというデッキです。まあそれはあまり活躍しなかったのですが…
 3つ目はトリガービートを流行らせたことです。アメージングジャイアントはその後のトリガービートブームを生み出しました。本家の紙のデュエマでもほぼトリガービートは流行ってないのでこれは大きな功績でしょう。そもそもデュエマの醍醐味といえばシールドトリガーでの逆転なのでこれはとても喜ばしいことです。
 逆に悪影響も与えました。1つ目は対策が簡単だったことです。一見良さそうに見えますが、それはつまりアメージングジャイアントをメタるためだけに全く関係ないカードを搭載されることがあるということです。アメージングジャイアントの場合アメージングジャイアントで出せる高コストのクリーチャーをあえて入れることで簡単にメタれました。例えばサファイアです。f:id:kaneimamoku:20210621143007j:plain
僕も使ったことのあるドリームメイトのデッキですが、フィニッシャーが進化クリーチャーなこともありどうしてもアメージングジャイアントに不利がついていました。そうならないためにドリームメイトデッキにサファイアが採用されることでアメージングジャイアントが出されたときにカウンターを決めれるのです。もちろんアメージングジャイアント以外への勝率は下がってしまいますがそれでも必要不可欠だったのだとか。このメタのせいでアメージングジャイアントは当初ほど活躍はできなくなりましたがじゃあそれでいいのかというといいわけがありません。すべてのデッキ構築に影響を及ぼし続けるカードが健全なわけがありません。特にこのカードの採用率が上がったのは明らかにアメージングジャイアントのせいなのは間違いありませんでした。f:id:kaneimamoku:20210621230211j:plainこのカードはサファイアと違いアメージングジャイアントを常にパワーで上回れる点からアメージングジャイアントが殴ることを抑制することができました。サファイアと併用されることもあったのでアメージングジャイアントが環境に与えた影響の大きさが伺いしれます。
 2つ目はゲームを高速化させてしまったことです。このカードは僕は好きなカードでしたがやはり運命の選択と一緒に使うことで4ターン目にスピードアタッカートリプルブレイカーがすっ飛んでくる事象はかなりぶっ飛んでいました。他にクリーチャーを出せれば次のターンには勝ちを狙えるのですからね。また逆にそれは相手にとっても同様でアメージングジャイアントの効果で出したサファイアなどで勝つというのはもはやデッキ構築能力に関係のない早出しであり、誰であれアメージングジャイアントをメタリさえすればすぐにサファイアを出して勝てるというのはデッキの個性が出づらくなります。
 以上よりやはりアメージングジャイアントは個性的なビートデッキの星ではありましたが、環境を捻じ曲げてしまったことは言い逃れられません。そんな彼はアガピトス同様弱体化をかけられます。それについては明日解説します。ここまで読んでいただきありがとうございます。

アメージングジャイアントの歴史

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 このカードを使いたいと思うでしょうか。はい、これ以上もないぐらいのゴミカードです。このカードが弱体化される前はとても強かったという話をしていきたいと思います。このカードが出たのは8弾エクストラパックでこのカードは元々3コスでした。しかしデメリットが注目された結果弱いだろうと思われていました。しかし蓋を開けてみるとこのカードは一躍環境の座をもぎ取りました。今回はその要因を紹介していきます。
 まず一つ目がこのカードによって相手が出して得をするカードが限られていたということです。アメージングジャイアントの効果で出したクリーチャーは効果を発揮しません。そしてゴッドや進化クリーチャーを出すことができません。ここから何が言えるかというと当時環境だったゲキメツなどのゴッドやアガピトスにより進化元を処理され続けきつい状況だった進化を基盤とするデッキ(ドリームメイトデッキやツヴァイランサーデッキなど)にとって一番場に出したいクリーチャーを出せず、出たとき効果を使いたいクリーチャーが引きずり出されるということです。一応場に出さないことを選択もできたのですが、その場合ノーコストで3マナトリプルブレイカーが鎮座することになります。
 2つ目にトリガービートとの組み合わせです。これまでトリガービートが環境に登ったことのないデュエプレですが、アメージングジャイアントデッキによって場に出されたクリーチャーは大体の場合殴っていかないとアメージングジャイアントにそのまま押し切られてしまいます。そこをトリガーたっぷりにしたことでカウンターをも狙っていくというわけです。
 そして最後に3つ目ですがこれが要因としては最も大きいですがこのカードとの相性の良さです。f:id:kaneimamoku:20210620210445j:plainアメージングジャイアントは元々3コスだったのでこのカードで出すことができました。それも条件次第でスピードアタッカーで飛んでくるわけです。4ターン目にスピードアタッカートリプルブレイカーが殴ってくるのはそりゃ強いです。しかもこのカードはアメージングジャイアントを探索できるので実質デッキに8枚アメージングジャイアントが入っているようなものです。つまりこのような一枚のカードに依存したデッキにしては格段の安定感を誇っていたわけです。前に僕が紹介したアギョウウンギョウトリガービートもアギョウウンギョウに頼り切っていますが、ゴッドシグナルという探索カードが入っているから成り立っているわけです。
 他に相性のいいカードにアルバトロスがあります。f:id:kaneimamoku:20210620211130j:plainこのカードが破壊されたときにアメージングジャイアントを蘇生できるというわけです。このカードは特にアガピトスのメタとして前紹介したガレックがよく使われるようになるとガレックも蘇生できてガレックと色の相性もいいアルバトロスはよくアメージングジャイアントと組み合わさりました。
 まだまだ続きますがそれはまた明日。ここまで読んでいただきありがとうございます。

今速攻を潰しているカード

前回申しましたとおり速攻が苦手とする現環境のカードを紹介したいと思います。まずはゲキメツです。f:id:kaneimamoku:20210619213352j:plainこのカードはゲキかメツを出した状態で出てるゲキかメツをタッチしてゴッドリンクするというボタンを押すと相方が出てきてゲキメツとなります。
 まずメツです。f:id:kaneimamoku:20210619213755j:plainこのクリーチャーは出たときに敵の2000以下のクリーチャーを全部破壊できます。速攻のパワーラインの大体が1000や2000なのでメツが出ただけで全滅することも少なくありません。また、大体の場合フェアリー・ギフトによる軽減やフェアリーライフやフェアリー・ミラクルによるマナ加速を絡めたあとに登場するので、実際の登場する時期は想像より早いターンとなります。速攻としては出てこないことを祈るしかないでしょう。
 次にゲキです。このクリーチャーは4コスト以下のクリーチャーを蘇生することができます。昔主に蘇生されていたのはこのカードでした。f:id:kaneimamoku:20210619214438j:plainこのカードはいきなり出して相手のタップしてるクリーチャーを上から処理したり相打ちしたりはもちろん大体の場合そのまま自分を破壊して確実に相手のクリーチャーを一体破壊することができました。また自分を破壊すればそのままゲキで使い回すことができます。また他に昔から蘇生されているクリーチャーとしてアクアンがいます。f:id:kaneimamoku:20210619223915j:plain
 そしてこれらゲキメツは最近出たクルセイドチャージャーで構築によっては確定で持ってこれる他速攻に多い除去手段の手札に戻すという手段を取りづらいことが挙げられます。手札に戻すと能力を再使用されるからです。これが昔使われたサファイアとの違いです。サファイアも出てきたら脅威は脅威ですがいざとなったらマナ破壊して手札破壊もしくは盤面除去しながら殴ってくるのはサファイアと変わらないぐらいのフィニッシャー性能を誇ります。その上盤面に揃える過程で相手を妨害できるのでサファイアよりも万能な使い方ができることがサファイアを環境から追いやった理由でしょう。
 次に速攻を潰しているカードはこちらです。f:id:kaneimamoku:20210619215231j:plainこのクリーチャーは特に速攻相手ではシールドトリガーで出て2面止める(一体破壊して一体ブロックする)ことができ優秀なだけでなく手打ちしても優秀なスペックであることが特徴です。更にブロックして破壊されればゲキで蘇生することができるのも特徴です。そしてここからは速攻対面に限らない長所なのですが、このクリーチャーは多色の光クリーチャーなのでアルファディオスがいてもキングアルカディアスがいてもクイーンアルカディアスがいてもスペル・デルフィンがいても、問題なく発動できるシールドトリガーです。僕の記憶が正しければNewDivisionで多色のクリーチャーシールドトリガーはこのクリーチャーだけです。つまりシールドトリガーとしてしっかりカウンターしたあとそのままキングアルカディアスやクイーンアルカディアスに進化できる唯一のクリーチャーです。一応AllDivisionにはもう一体シールドトリガーの多色クリーチャーがいますが、そちらは墓地に置かれづらくゲキとの相性は悪いです。またアクアンからドローできて赤マナを確保することもできるのでデッキコンセプト的にもコントロールとの相性はいいものでしょう。
 次は前も紹介しましたがエルカイオウです。f:id:kaneimamoku:20210619221710j:plainアガピトスから出してもゲキで蘇生しても強く少し前まで環境だったガントラマキシバスよりも高いパワーラインで多色の光クリーチャーなのでアクアンからドローできてキングアルカディアスやクイーンアルカディアスに進化できてジャックアルカディアスと同様どんなにロックされても出すことができます。
 そして次にこのカードです。f:id:kaneimamoku:20210619222307j:plainこのカードはエターナルガードと読み、通称エタガなのですが、特に対速攻では手札を減らさない除去札として大活躍します。進化すれば対象外とはいえ進化元を潰されたらどっちみち変わりないので速攻にとってはかなり痛いところです。シールドに送られると回収や利用が難しいのもポイントです。またミラー相手でもゲキメツやゼンアクなどのゴッドを除去できるカードでありますので、どの対面相手でも総じて強い必須カードと言っていいでしょう。
 ここまで紹介してきましたがコントロールに最近良く入るゼンアクは私が所持してないだけでなくぶっちゃけ速攻の意見としてはゲキメツのほうが出されたくないカードということもあり今回は紹介しませんでした。そしてコントロールの手札やマナを貯めるのに使われるカードも直接速攻を追い詰めるわけではない点でアクアンやフェアリー・ミラクルなども今回は直接紹介しませんでした。そしてアクアンの写真を提供してくださった友人にこの場を借りて感謝いたします。ありがとうございました。ここまで読んでいただきありがとうございました。
 

今の赤白速攻

f:id:kaneimamoku:20210618170834j:plainこのデッキはとりあえず赤白速攻と今の環境の相性調査のために作ったものですので要望がない限りこのデッキの解説はいたしません。えーまず端的に申しまして、今の環境赤白速攻はかなりきついです。NewDivisionに限る話なのですが、向かい風なことにいま赤白速攻が1、2コストでブロッカーを破壊することがなかなか難しい状況であります。やはりこのカードが古いせいでNewDivisionで使えない影響が大きいでしょう。f:id:kaneimamoku:20210618171804j:plainやはり1コストで大体の序盤に出てくるブロッカーを破壊できるのはとても大きいです。そもそも終盤の大きなブロッカーが出てくる前にシールドを削り切るデッキなので。しかしこのカードなどがなくなった今、赤白速攻の3コスト以下のブロッカー破壊手段はこの2枚です。f:id:kaneimamoku:20210618172205j:plainf:id:kaneimamoku:20210618172218j:plain上から解説しますと、まずレッドライダーズは環境に現れたことすらありません。それどころかネタデッキですら使われたのを見たことがありません。なんでわざわざこのクリーチャーをバニラの状態でだして、破壊されるのを待ってもう一体出すなど面倒くさいことをしないといけないのでしょうか。もしくはこのクリーチャーのために自分で破壊する手段かなんとかして墓地に送る手段を用意する人がいるでしょうか。そこまでしてできるのがこの能力では使い物になりません。
 そして次のコメットチャージャーですが…今、赤白速攻をNewDivisionで使おうとすれば必須になるでしょう。しかし大体の場合3マナ払ってこの呪文を打ってる時点でかなりジリ貧です。ただでさえ手札消費が激しい赤白速攻でマナをためてもしょうがありません。手札がないのですから。
 とまあこのように今の環境赤白速攻は少なくともNewDivisionでは辛いでしょう。かと言ってAllDivisionではもっと早い速攻があります。その速攻についてはまた今度解説しますが、受けが硬いとはいえより早い側溝のほうが使われるのも当然でしょう。そして巻き添えで対策されてしまっているので赤白速攻もきついでしょう。
 次は赤白速攻が苦手とするカードについて解説します。ここまで読んでいただきありがとうございました。