アガピトスの歴史2

(このブログは昨日書いたブログの続きですのでぜひそちらからお読みください。)
 アガピトスが器用なカードから圧倒的な強カードになったのは2つの要因があります。
 1つ目の要因は8弾エクストラパックに収録されたアラゴナイトです。f:id:kaneimamoku:20210614121650j:plain先日の記事でフンヌーが敵のクリーチャーの処理を担ってたと言いましたがそれはこのアラゴナイトが出るまでです。アラゴナイトはフンヌーと同じくスピードアタッカーなのでアガピトスから出てすぐアガピトスがタップした相手のクリーチャーを処理できるだけでなく、フンヌーのパワーライン3500を超える5000というパワーによりほとんどの進化元のクリーチャーやシステムクリーチャーを処理できるようになりました。しかもターン終了事案タップするので素のパワーが低いことがデメリットになりません。また色も赤緑白の3色でアガピトスがデッキからアラゴナイトを出すので手札に抱える必要もなく1ターン目に埋めることで一気に3色揃えたりできました。つまり色基盤としても優秀だったのです。
 しかもこの時期ぐらいにアガピトスを主軸としたデッキにあるカードが投入されるようになります。フェアリー・ギフトです。f:id:kaneimamoku:20210614122504j:plainこのカードを使うと結果としてアガピトスを2マナ軽減して出すことができます。つまり2ターン目にフェアリーライフ、3ターン目にフェアリー・ギフトを唱えることで3ターン目にアガピトスを召喚することができます。そしてそこからアラゴナイトを召喚すると3ターン目から一方的なクリーチャーの除去が始まります。盤面を並べる必要のあるツヴァイランサーや進化元が必要なドリームメイトやフェニックスのデッキは大打撃を受け、環境に大きな変化を及ぼしました。4ターンキルすることもあるツヴァイランサーが間に合わないデッキだったとも言えます。そんな中アメージングジャイアントなどのトリガーデッキが台頭したりもしたのですがそれについては別の話にします。フェアリー・ギフトについてですがアガピトスだけでなくゲキメツを早く出すのに使ったりと腐る場面がなく、相性はとても良いものでした。アラゴナイトを得たアガピトスは強かったし進化元やシステムクリーチャーを軒並み薙ぎ払っていくのでデッキ構築の幅は狭まりました。実際ずっと強かったツヴァイランサーをメインとしたデッキもめっきり見なくなりました。しかしアガピトスは悪影響だけを与えたわけではありません。次のこのカードを見てください。f:id:kaneimamoku:20210615151129j:plainこのカードもアラゴナイトと同じく8弾エクストラパックで出たのですが、アラゴナイトと違い弱いという扱いを受けていました。実際使われているのを見たことがありません。しかしアガピトスから出せるという特徴を考慮に入れるとアガピトスのはいったゴッド主体のデッキで使えそうな気がしませんか?アガピトスが探索で光の3コスト以下のクリーチャーを持ってくることを考えるとよく使われるウルコスとアラゴナイトともう一体自分のお気に入りの光の3コスト以下のクリーチャーをピン刺しするなどしてより器用に立ち振る舞えるのがアガピトスの魅力です。結局実戦で見かけることはほぼなかったこのオラスワンですが光の3コスト以下のクリーチャーに大きな役割をもたせることができるという点ではアガピトスはとても良いクリーチャーだったのだと思います。そしてこの時期頃からアガピトスがビートでも使われだします。例えばアガピトスをメインに据えた中速ビートデッキです。単純にアガピトス合わせて場に一気に2体の合計3打点現れるのでビートとしてももちろん強い性能です。パンダなどの他のフィニッシャーのサブにアガピトスが使われる場合もありました。アガピトスからドリームメイトでもあるウルコスを出すこともできるのが相性のいい部分でした。こうしたどんなデッキにも入り始めたアガピトスは新弾の9弾でさらなる強化を受けます。その話はまた次のブログでしたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。